Spinlock Deckvest 選び方ガイド

外洋レースで使用するSpinlock Deckvestを「作動方式」「浮力」「HRS」の3つのポイントから選ぶためのガイドです。ご自身のレース環境や装備に合うモデルをご確認ください。

ご購入前に/日本国内での使用範囲

掲載製品は、170Nモデルが「ISO 12402-3」、275Nモデルが「ISO 12402-2」に適合しています。また、内蔵ハーネスは 「ISO 12401」に適合しています。ただし、いずれも国土交通省の型式承認品を示す「桜マーク」はありません。統一された安全基準に基づく安全措置が講じられたヨットレース、および競技と同等の安全措置を講じた練習では着用義務の適用除外となります。通常の回航・クルージングなど、競技・練習以外の用途は適用除外ではありません。
実際の使用可否については、参加するレースの公示・帆走指示書等をご確認ください。

3つのポイントで選ぶ

【1.作動方式】
波しぶきや雨による意図しない作動を極力避けたい場合は、水圧感知式の「VITO AFS 170N」。一般的な水感知式を選ぶ場合は「6D」です。

【2.浮力】
✔️170N
Spinlockが通常のオフショアセーリングに推奨する標準的な浮力です。多くのセーラーにとって、まず検討する選択肢となります。


✔️275N
大型の着用者、重い装備や工具を携行する場合、より大きな浮力とフリーボードを求める場合に適します。170Nより浮力体本体が大きく、重量も増えます。

【3.HRS (Harness Release System)】
テザーで艇に接続する運用で、落水後にハーネス側を緊急開放する機能が必要な場合は「with HRS」。HRSを必要としない場合はHRS非搭載モデルを選びます。

AFS(Advanced Flotation System)はVITO AFS 170Nに搭載され、落水時の反転性能、安定性、フリーボード、膨張後の動きやすさを高めます。

水圧感知と水感知の違い

どちらも自動膨張式ですが、作動条件と日常運用が異なります。

Hammar® 水圧感知式

水との接触だけでなく、約10cmの水深に相当する水圧を検知して作動。雨や波しぶきによる意図しない作動を抑えます。

✔️荒天時に水をかぶるデッキワーク向き

✔️膨張装置を背面側に配置し、引っ掛かりを低減

✔️交換・整備は専用リ・アーミングキットを使用

UML Pro Sensor Elite 水感知式

水が作動部へ到達すると自動膨張。状態表示によりボンベとカートリッジの装着状態を確認しやすい、実績ある方式です。

✔️170N/275N、HRS、カラーの選択肢が豊富

✔️UML Pro Sensor Elite用リ・アーミングキットを使用

✔️保管時は湿気や継続的な水濡れを避ける

HRSとAFSを理解する

HRS(Harness Release System)

テザー接続部のソフトループを、胸元のハンドル操作でハーネスから開放するシステム。落水後、艇に引かれる・艇体に拘束されるなど、接続を解く必要がある緊急時に使用します。


※HRSはテザークリップを開放する装置ではありません。SpinlockはHRS装備時もナイフの携行を重要としています。

AFS(Advanced Flotation System)

浮力体を立体的に構成し、浮力を効果的な位置へ配置。落水時の反転性能、フリーボード、安定性を高めながら、膨張後も低いプロファイルで動きやすさを確保します。


※AFSは2026年型VITOに搭載。6Dは従来型の2D溶着ブラダーです。

おすすめモデルガイド

■ 水圧感知式・AFS・HRSを備えたフルスペックモデル
VITO AFS 170N

■ 170Nの運動性とHRSの両方が必要
6D 170N with HRS

■ 170Nの運動性を重視し、HRSは必要ない
6D 170N

■ 275Nの浮力とHRSの両方が必要
6D 275N with HRS


■ 275Nの浮力を優先し、HRSは必要ない
6D 275N

Marine Rougeが販売する5モデル

※レース参加時は、主催者が定める最新のレース公示、帆走指示書および適用されるWorld Sailing Offshore Special Regulationsをご確認ください。製品仕様・価格・在庫状況については、各商品ページの記載を優先してください。

※ご参考 外洋特別規定2022-2023 日本語訳
【抜粋版】「モノハル・カテゴリー3」

http://jsaf-anzen.jp/pdf/OSR2022_v8_Mo3_J_0224.pdf

(5.01 ライフジャケット P.27)